イーバくんの いー場だな

東京近郊で暮らす中で、改めて感じる茨城への想い

乗り物好きには堪らない!子供も喜ぶ 茨城県東部~銚子のドライブ旅行

あまり有名な観光地のない茨城県東部エリアですが、調べてみると、結構面白そうなスポットがいくつもあるではありませんか!ということで、車でプチ旅行に行ってきました。

茨城県東部マニアックドライブ旅行ルート

最初のスポットは茨城空港。その後茨城県東部の道を南下し、鹿島神宮サーキットの狼ミュージアムに立ち寄り、最後は利根川の河口を渡り千葉県の銚子に泊まりました。
あれ?銚子は茨城じゃないのでは?まあ、東京から川を渡ってすぐの千葉県浦安市が「ほぼ東京」と言われているので、今回、銚子市は茨城東部ルートに入れさせていただきます。(笑)
ちなみにこのルートは全て一般道で、運転時間は2時間ちょっとです。財布にも身体にもやさしい!

航空機ファン、そして子供も喜ぶ!茨城空港

茨城空港へは、常磐自動車道石岡小美玉スマートICを下りて約20分で到着します。しかし、飛行機を見るにしても、何故にマイナーな茨城空港へ?
茨城空港は、航空自衛隊百里基地と共用しているので、旅客機だけでなく戦闘機だって見れちゃうのです!
空港の駐車場は全て無料です。そして、見学者専用駐車場も十分あります。見学者用駐車場のそばには茨城空港公園があり、2機の戦闘機を間近から360度見ることができます。男の子は目を輝かせて喜びそうですね!女性の方は、ここで「トップガン」のトム・クルーズに想いを馳せてください!

茨城空港公園のF-4戦闘機

戦闘機を見た後は、とてもコンパクトな茨城空港のターミナルビルに入ってみましょう。入口では、茨城県公式バーチャルYouTuberの、茨ひよりさんが出迎えてくれました。(あ、出迎えてくれたのではなく、公式アプリの宣伝活動でしたね・・・)

茨城県公式バーチャルYouTuber 茨ひよりさん

エスカレーターで2階に上がると、滑走路を見渡せる展望デッキがあります。人はまばらだろうなぁ、と思いきや、そこには今日はこんなに多くの人が!
滑走路の先に見える百里基地では1/27まで、航空自衛隊がインド空軍と共同訓練を行っているのです。その訓練の相手となるインド空軍の戦闘機が、スホーイSu-30MKIというロシア製の戦闘機とのこと。いや~、いろいろなことが頭をよぎってしまいますね。

展望デッキに今日は人がたくさん!

ただ、1時間ほどいたのですが、戦闘機が飛んでいる姿を見ることはできませんでした。お昼時だったからかな?まあ、自衛隊機のフライト予定なんて公開されてないから仕方ないですね。飛行が見れたらラッキー、ということで。
でも、Twitter航空ファンの投稿を見たら、望遠レンズで駐機中の戦闘機はしっかり撮影できるようですね。でも、裸眼では全く無理。ここは、小さな子供はちょっとがっかりかも知れません。(旅客機も、羽田空港などと違い、たまにしか飛びません・・・)

2階フロアの奥の方に行ってみたら、鹿島アントラーズのキャラクターの鹿のカップルと、茨城県非公認の納豆キャラ「ねば~る君」が、暇そうにダラケていました。
小さなお子様がいたら、ぜひ遊んであげてください。

茨城県非公認きゃら「ねば~る君」と鹿島アントラーズの鹿のカップ

ちなみに空港の売店に行ってみたら、百里基地コーナーとして、戦闘機のプラモデルなどが売っていましたが、ちょっと寂しかったですね。昨年は「追いトップガン」という流行語も出て戦闘機モノが盛り上がったので、茨城空港も戦闘機の聖地とか言ってアピールしたら、もっと人もたくさん来るのでは、と、ちょっと思いましたが、このご時世もあり、そういうアクションは不謹慎と言われてしまうのかも知れませんね。

あと、茨城空港内もそうですが、この辺りは何故か、コンビニはあの北海道の「セイコーマート」が多いのです。茨城で北海道気分も味わえる・・・?

マニアックなハンバーガーが食べられる!道の駅たまつくり

飛行機の次は船でしょ!茨城で船と言えば、霞ヶ浦の帆引き船を見るしかない!と言うことで、茨城空港から霞ヶ浦大橋のふもとまで南下しました。そこにある「道の駅たまつくり」からは、すぐそばに霞ヶ浦を望むことができます。遠くに筑波山も見えますね。
ところが、霞ヶ浦の帆引き船は、7月から11月の間しか操業していないそうです!

道の駅たまつくりから見た霞ヶ浦

道の駅たまつくりには、「行方市観光物産館こいこい」があり(というより、これしか無い?)、地元で取れた新鮮な野菜等が豊富に並べられています。キッチンカーも何台か出ていました。
ちなみにここでは、霞ヶ浦ナマズハンバーガー「なめパックン」、コイのハンバーガー「鯉パックン」等が食べられます。マニアック好きの方は、是非トライを!
(ちなみに私は茨城空港でお昼を食べてしまったので、残念ながらトライできませんでした)

行方市観光物産館こいこい

ちなみに道の駅の隣には、高さ60mの塔がある「霞ヶ浦ふれあいランド」があるのですが、閉館していました。どうやらリニューアルして復活予定ということらしいので、子供たちは復活を楽しみに待っていましょう!

東国屈指のパワースポットで安全祈願!鹿島神宮

さらに車を走らせ南下します。途中、田んぼと里山が広がる、いかにも、まんが日本昔ばなしに出てきそうな風景が続きます。でも所々で、北浦の水面が顔を出します。車も信号も少ないので、スムーズで気持ちいいドライブが堪能できます。この感じは関東というより、どこか遠くの地方に来た感じ。あ、ここは茨城ですから、カーラジオのチャンネルは是非、茨城放送LuckyFMを!
45分ほどで、東国三社にも数えられるパワースポット、鹿島神宮に到着します。

東国三社 鹿島神宮

元旦から3週間も経っていましたが、かなりの初詣客で賑わっていました。何せ、あのJリーグの鹿島アントラーズも毎年必勝祈願に来るくらいですから、御利益も大きいのでしょう。でも、参道が人混みでぎゅうぎゅうというようなことは無いので、観光にはいい感じの人出です。
大きな朱色の楼門をくぐり、本殿を過ぎると、300mも続く奥参道が続いています。巨木に囲まれ、鬱蒼とした深い森の中を歩いていると、自然の大きさと、その中にいる人間の存在の小ささを感じさせられます。パワースポット感に満ち溢れています。

自然の大きさ、人間の小ささを感じさせる奥参道

長い奥参道の奥を曲がり、坂を下っていくと、御手洗池が現れます。青く透き通った水の中を魚が泳ぎ、周りの景色も水の中に溶け込んでいます。まさにパワースポット感満載です。ちなみに、池の奥に出ている湧水を汲むこともできます。

パワースポット感満載の御手洗池

今回は時間の関係で行きませんでしたが、鹿島神宮の一之鳥居は、鹿島神宮から離れた北浦の水の中に立っています。水上鳥居としては日本最大と言われており、写真スポットとしても人気なので、時間があれば是非行ってみてはいかがでしょうか。

車マニアの大人も子供も泣いて喜ぶ!サーキットの狼ミュージアム

鹿島神宮からさらに南下して、千葉県との県境に近い神栖市の「サーキットの狼ミュージアム」に向かいました。「サーキットの狼」と言えば、スーパーカーブームを知っている方なら知っていると思われる、池沢早人師(さとし)さんのクルマ漫画です。そのミュージアムが茨城にあると知った時は驚きました!
行ってみて驚いたのは、駐車場がメチャ広い!でも、止まっている車は少ない!
後で知ったのですが、ミュージアムの周りはデモ走行用コースとしても使われるようです。

意外な場所に存在する、サーキットの狼ミュージアム

中に入ると、いきなりビックリです!あのスーパーカーの名車、ランボルギーニカウンタックランボルギーニミウラ、そしてフェラーリ512BB等が、ズラリと並んでいるのです!実際、目の当たりにしてみると、ものすごく屋根が低くて、シートは地面にめり込むような低さです。ほとんど今時の車しか目にしない人には、本物を目にすると新鮮な驚きがあると思います。

幻のスーパーカーたちが、今、ここに並んでいる!

ちなみに、このミュージアムに展示されているランボルギーニ・シルエットの初代オーナーは、ヤンマーの赤いトラクターの歌を唄っていた小林旭さんらしいです。

愛車は赤いトラクターではなかった小林旭さん

スーパーカーだけではありません。サーキットの狼に関する数々の原画や、雑誌、プラモデル等の数々の貴重なコレクションが展示してあり、目にすることができます。

サーキットの狼に関する数々のお宝たち

世界の数々のスーパーカー(その中にトヨタ2000GTもありましたが)を一通り見て、もう終わりかな、と思ったら、奥の方にまだ部屋があることに気が付きました。その中に入ってみると、こちらはホンダS800やトヨタ・スポーツ800、スバル360等、日本の数々のクラシックな名車が勢ぞろいしてました。それぞれの車に説明が付いているのですが、昔のスポーツカーは、パワーは小さくても、もの凄く軽量だったんですね。だからきっと、今乗っても楽しいんでしょうね。(何かと神経使いそうで乗ろうとは思いませんが・・・)

奥の部屋には、今やなかなか見られない日本の名車が

16時閉館なので、1時間くらいしかいませんでしたが、ずっとこの芸術品たちと一緒にこの空間にいたい!と思ってしまいました。これで800円は安すぎます!ちなみに小中高校生は400円、保護者同伴の小学生以下は無料です。男の子を連れてきたら歓喜するでしょうね!(走り回って車をへこませたりしたらどうなっちゃうのか、気が気ではないかも知れませんが・・・)
注意点としては基本的に土日・祝日しか開館していませんので、事前にHPで開館日をチェックしておくことをお勧めします。

鉄道ファンなら行くしかない!絶対にあきらめない銚子電鉄

サーキットの狼ミュージアムを後にして、さらに南に向かいます。神栖市には鹿島港、鹿島臨海工業地帯があり、煙突が立ち並ぶコンビナートを横目に、メチャ広い道路がずっとまっすぐ続いています。この辺りの雰囲気は、初めて来た人は、ひょっとしたら異世界感を感じるかも知れません。
そして茨城県の先端から、利根川の河口を渡り千葉県に入ります。あの利根川の河口だけあって、一瞬、湖を渡っているのかと思うくらい長い橋です。この時も、なんか異世界感を感じましたね。

銚子に来たら、とにかく銚子電鉄に乗らなくてはいけません!銚子駅から乗るとJRの改札を通り面倒そうなので、隣の仲ノ町駅まで歩き、そこで切符を買うことにしました。

とにかく外も中も昭和な仲ノ町駅

昭和も昭和、昭和30年代以前のままですね、きっと。外だけでなく、駅の中も昭和のままです。駅舎に入りましたが誰もいないので、窓口の中にいた駅員に声をかけ、1日乗車券700円を買いました。

駅のホームも昭和のまま

近くの踏切の遮断機の音が鳴り、2両編成の列車が入ってきました。車両もレトロですね~。ところが中に入ると!

外と中のギャップ萌えの銚子電鉄

何じゃこりゃ~!どうやら、アニメ「アイドルマスターSideM」とのコラボ企画らしいです。そして後ろの車両を見ると、

銚子電鉄きゃりーぱみゅぱみゅ

こちらは雰囲気ガラッと変わって、きゃりーぱみゅぱみゅ「もんだいガール」コラボ。
絶対にあきらめない、銚子電鉄の頑張りには感動の嵐です!
しかし平日の銚子電鉄は、乗客がほとんど乗っていないらしいので、気兼ねなく車内の撮影ができちゃうのもいいですね!

犬吠駅で降り、定番の灯台まで歩き、近くにある某映画(って、東映だと誰でも分かると思いますが)のオープニングシーンが撮影された岩場も見ました。

東映映画のオープニングシーンの磯

醤油工場の横を通り、森の中をくぐり抜け、利根川の河口を望み、キャベツ畑の中をトコトコ走る、銚子電鉄の小さな旅は想像以上の感動がありました。駅舎はみな昔の風情のままで、昭和にタイムスリップしたみたい。これで1日乗り降りし放題で700円は安過ぎる!
これまで銚子には車で来て、車で回って終わっていましたが、銚子電鉄に乗ったら全く違う旅の魅力があることを知りました。また銚子に来たら、銚子電鉄に乗ろう!

最後に、ここだけちょっとお洒落な外観の犬吠駅で、銚子電鉄の貴重な収入源となっている、ぬれ煎餅などのお土産を買おうと思いましたが、売店が10時開店のため、まだ開いておらず買えず。残念・・・。

ここだけちょっとお洒落な世界の犬吠駅

でも、帰路の道路沿いに、「ぬれ煎餅駅」というのがありました!(駅と名が付いていますが電車では行けません)
そこには、「まずい棒」は全種類あるし、ぬれ煎餅もサイズ不揃いのお得用のがあり、他にもいろいろ銚子電鉄の食品が揃っていて良かったです!また、賞味期限が迫っている銚子電鉄チョコレートケーキが半額で大量に売ってました。これは、
 ・ケーキがお安く食べられる!
 ・食品ロスを防げる!
 ・銚子電鉄を支援できる!
と一石三鳥でした!

車でしか行けない、ぬれ煎餅駅

いかがだったでしょうか。あまり観光イメージの無い茨城県東部エリアの実質1日のドライブ旅でしたが、とても刺激や感動があり、そして気持ちのいいドライブ旅でした。
是非みなさんも、ちょっとどこかに行こうかな、と思った時に、このルートを思い出して、是非、行ってみてください!